日本ラジオ博物館

2025年には日本でラジオ放送が始まって100年を迎えます。当館では日本製のラジオを中…

日本ラジオ博物館

2025年には日本でラジオ放送が始まって100年を迎えます。当館では日本製のラジオを中心にテレビ、音響機器など歴史的に貴重な製品及び関連資料を、放送の歴史の流れに沿って分類、整理してネット及び長野県松本市の博物館で公開しています。タイトル写真は展示室の様子です。

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    日本ラジオ博物館の開催中の企画展の紹介、および過去の企画展を再構成して紹介します。企画展の再構成では、開催時に入手できていなかったものや、スペースの点で展示できなかった大きなものなどを追加し、テーマに合わせて再構成し、より詳しい解説を加えてまとめます。(印刷物については著作権の関係で画像を省略することがあります。)

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    長野県松本市の日本ラジオ博物館のご案内です。

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    ラジオの技術・産業の百年史―大衆メディアの誕生と変遷

    岡部匡伸

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記事一覧

「ラジオのはじまり」展

タイトル写真は初期のラジオの説明書のアンテナの図です。2020年にアメリカでラジオ放送が始まって100年になりました。人類が電波を使い始めたのも20世紀に入った頃です。…

「ゾルゲ事件と無線通信」展

タイトル画像はスパイの無線局の配置図です(みすず書房『ゾルゲ事件』より、部分)。ゾルゲ事件は 1933(昭和8)年、ドイツの新聞特派員を名乗って東京に潜入したリヒアルト・…

「ラジオと戦争」展

戦後70年の節目の年に、ラジオを通して戦争を振り返る企画展を開催しました。戦時下のラジオ及び関連資料を展示し、戦争の時代を戦争におけるラジオの役割という観点から考…

「ラジオのデザイン」展

ラジオはつねに最新のデザインのトレンドを取り入れてきました。この特別展では、ラジオのデザインの変遷に着目し、当館のコレクションから戦前期の海外製ラジオ、戦後につ…

常設展ガイドブックのご案内

みなさまからご要望のありました常設展のガイドブックを制作しました。 館内および通販で発売中です。A4版50ページ。 ご案内本書では日本が1925(大正14)年にアジアで初め…

「高度成長の記憶」展

前の東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年の前後10年間、日本は平均9%という驚異的な経済成長を達成し、家電製品が家庭に行き渡りました。この特別展では高度成長…

「ラジオのはじまり」展

「ラジオのはじまり」展

タイトル写真は初期のラジオの説明書のアンテナの図です。2020年にアメリカでラジオ放送が始まって100年になりました。人類が電波を使い始めたのも20世紀に入った頃です。今回の企画展では、初期の無線電信からラジオのはじまりまでを取り上げます。

はじめに電波の歴史は19世紀に種がまかれ、20世紀に花開きました。コロナのせいで話題になりませんでしたが、2020年にはアメリカで世界初の放送局ができてから

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「ゾルゲ事件と無線通信」展

「ゾルゲ事件と無線通信」展

タイトル画像はスパイの無線局の配置図です(みすず書房『ゾルゲ事件』より、部分)。ゾルゲ事件は 1933(昭和8)年、ドイツの新聞特派員を名乗って東京に潜入したリヒアルト・ゾルゲ(1895-1944)により組織されたスパイ団によって収集された機密情報がソ連に送られた事件です。この組織は 1941(昭和16)年10月18日に摘発されましたが、ドイツ大使館や日本政府中枢に深く食い込み、第二次世界大戦(特

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「ラジオと戦争」展

「ラジオと戦争」展

戦後70年の節目の年に、ラジオを通して戦争を振り返る企画展を開催しました。戦時下のラジオ及び関連資料を展示し、戦争の時代を戦争におけるラジオの役割という観点から考える展示としました。特に玉音放送については特別にコーナーを設けて貴重な資料を展示しました。(タイトル画像は、当時電力事業も行っていた伊那電気鉄道(戦時中に国鉄に譲渡され、現在の飯田線となった)が作成した戦時中のラジオのチラシ(部分)、19

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「ラジオのデザイン」展

「ラジオのデザイン」展

ラジオはつねに最新のデザインのトレンドを取り入れてきました。この特別展では、ラジオのデザインの変遷に着目し、当館のコレクションから戦前期の海外製ラジオ、戦後についてはGマーク選定商品を中心に、日本を代表する優れたデザインのラジオ、テレビを展示しました。

無線機からインテリアへラジオ放送開始以前、ラジオは「無線機」の一部でした。無線機は船舶や無線局に据え付けられるものでした。一般向けのラジオ放送が

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常設展ガイドブックのご案内

常設展ガイドブックのご案内

みなさまからご要望のありました常設展のガイドブックを制作しました。
館内および通販で発売中です。A4版50ページ。

ご案内本書では日本が1925(大正14)年にアジアで初めて放送を開始してから戦争を経て戦後復興から高度経済成長期を過ぎて放送50年を迎えた1975(昭和50)年頃のBCLブームとラジカセの流行あたりまでのおよそ50年のラジオの歴史の概要を、常設展の流れに従って各時代の解説と時代を代

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「高度成長の記憶」展

「高度成長の記憶」展

前の東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年の前後10年間、日本は平均9%という驚異的な経済成長を達成し、家電製品が家庭に行き渡りました。この特別展では高度成長期を振り返り、1950年代後半から1980年頃までのラジオ、テレビなどを展示しました。

はじめに昭和31(1956)年の経済白書で「もはや戦後ではない」というフレーズが使われ、経済が戦前の水準を超えたことが明らかになりました。そ

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