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日本ラジオ博物館の開催中の企画展の紹介、および過去の企画展を再構成して紹介します。企画展の再構成では、開催時に入手できていなかったものや、スペースの点で展示できなかった大きなもの…
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記事一覧

ラジオ放送開始百周年記念展

はじめに2025年は、日本で放送が始まって100周年の節目の年となります。当館では、100周年記…

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企画展:BCLブームに至る海外放送受信の歴史

はじめに 1975年頃からタイトル写真のような立派なラジオが流行し、海外の短波放送を聞く"BC…

「ハイファイへのあこがれ」展

昭和30年以降、高度成長期にレコードやテープを再生するオーディオ機器が家庭に普及しました。…

臨時ミニ企画展 戦争と無線通信

はじめにタイトル写真は第2次世界大戦中の米軍の無線施設です。無線は、ごく初期のころから軍…

「ラジオのはじまり」展

タイトル写真は初期のラジオの説明書のアンテナの図です。2020年にアメリカでラジオ放送が始ま…

「焼け跡のラジオ」展

終戦直後、空襲で多くの大都市が焼け野原になり、衣食住にも事欠く大変な時代に、大切な娯楽と…

「ゾルゲ事件と無線通信」展

タイトル画像はスパイの無線局の配置図です(みすず書房『ゾルゲ事件』より、部分)。ゾルゲ事件は 1933(昭和8)年、ドイツの新聞特派員を名乗って東京に潜入したリヒアルト・ゾルゲ(1895-1944)により組織されたスパイ団によって収集された機密情報がソ連に送られた事件です。この組織は 1941(昭和16)年10月18日に摘発されましたが、ドイツ大使館や日本政府中枢に深く食い込んでいたスパイ事件として、歴史上重要な事件です。 収集された情報を本国に送るには、さまざまな方法がと

「ラジオと戦争」展

戦後70年の節目の年に、ラジオを通して戦争を振り返る企画展を開催しました。戦時下のラジオ及…

「ラジオのデザイン」展

ラジオはつねに最新のデザインのトレンドを取り入れてきました。この特別展では、ラジオのデザ…

「高度成長の記憶」展

前の東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年の前後10年間、日本は平均9%という驚異的な…

「80年代という時代」展

1980年代のラジオやテレビは、世界中に輸出されて高く評価され、ハイテクを取り入れた多機能、…

戦時下のラジオと情報統制展

このタイトル画像は、太平洋戦争末期に米軍のB-29から散布された「アメリカの声」ラジオ放送時…

えっ!これもラジオ「おもしろラジオの世界」展

タイトル写真はどう見てもおもちゃ屋さんのショーウィンドウですが、ここに並んでいるのはすべ…

100年前のラジオ「古典ラジオの世界」展

このタイトル写真、ラジオに見えますか?これはラジオ放送が始まった100年近く前の今はないアットウォーターケントというアメリカのメーカのラジオです。板の上に部品や電球のような真空管がむき出しで並べられています。こんなラジオが使われていた1920年代前半を中心とした初期のラジオのことを「古典ラジオ」または「ビンテージ・ラジオ」などと呼びます。この時代のラジオを特集した企画展の様子をお伝えします。 はじめにこの時代のラジオは、現代人から見るとずいぶん変わったものに見えます。当時は